節分(せつぶん)のはなし 作・絵 高橋郁丸
   
2月3日は節分(節分)です。この日(ひ)、鬼(おに)がやって来(く)るといわれています。
かくれミノを着(き)ているので、ふつうは目(め)に見(み)えません
   
鬼(おに)が来(く)ると、病気(びょうき)になったり、災難(さいなん)がおこったり、悪(わる)いことがあります。
だから、鬼(おに)を入(い)れないように、鬼(おに)の嫌(きら)いなものを用意(ようい)します。
   
鬼(おに)はくさいものが大嫌(だいきら)い。イワシ(いわし)の頭(あたま)を用意(ようい)します。
ヒイラギ(ひいらぎ)の葉(は)っぱのトゲトゲ(とげとげ)も、鬼(おに)の目(め)をつつきます。
 
   
鬼(おに)が一番(いちばん)きらいなものは豆(まめ)です。
それで、日本(にほん)では節分(せつぶん)に豆(まめ)をまくようになりました。
   
豆(まめ)をまくときには、「鬼(おに)は外(そと) 福(ふく)は内(うち)」といいながらまきます。
玄関(げんかん)や家(うち)の中(なか)にまくので、鬼(おに)は家(いえ)の中(なか)に入(はい)れません。
 
   
節分(せつぶん)の豆(まめ)は、としのかず食(た)べると、しあわせになれるそうです。
豆(まめ)が多(おお)すぎて食(た)べきれない人(ひと)は、おちゃのはにまぜて
お湯(ゆ)をそそいでのみます。
   
節分(せつぶん)の夜(よる)、鬼(おに)は去(さ)っていきます。
 
   
節分(せつぶん)のつぎの日(ひ)は「立春(りっしゅん)」です。
暖(あたた)かい春(はる)がやってきます。寒(さむ)い冬(ふゆ)とはさよならです。
節分(せつぶん)のあとはハッピーな春(はる)がやってきます。
 
 
   2003.1              おしまい

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