良寛講座   講座のレジュメをUPしました。お楽しみください。

                                                  全国良寛会理事 高橋郁丸



 2 「良寛さまの食と健康」〜詩歌などから良寛さまの食と健康を考える〜
   



・大めしを食ふて眠りし報いに…良寛さまは何になったのでしょう?

・良寛さまは五合庵時代、小壺に醤油の実を貯えて、食べ残しを入れてもろみ漬けにしていました。ところが、そのもろみ漬けには時々虫もわきました。

・茶の湯会で、良寛さまは回ってきたお茶を飲み干しましたが…

・良寛さまの大好物の果物は?

・良寛さまの煙草入れは「あとから来る」?

・良寛さまが田の中を一晩中徘徊。

・有願和尚を連想する果樹の花は?

・良寛さまが好きだったお菓子は?

・良寛さまが田植えの時期に拝んでいたものは?

・良寛さまファンの飴屋さん、新潟からどこまで追いかけた?

・なかなか眠れない良寛さま、夜中に数えていたものは?

・なかなか眠れない良寛さま、鳥がうらやましかった。なぜ?

・なかなか眠れない良寛さま、きりぎりすと何の競争をした?

・なかなか眠れない良寛さま、カラス猫が何をした?

・身動きせずに座禅を組んでいるとカビが生える…?

・「春夜二三更」とは、誰を思って書いた詩でしょうか

・一年に一度のある夜、良寛さまは物思いにふけって眠れませんでした。

良寛さまメモ

… 蚊のために、片足だけ蚊帳から出して寝ていました。
しらみ … 衣の中に飼っておき、天気のいい日にひなたぼっこさせていました。
鳥が庵に入り込み、良寛さまの頭にとまったり、腕や筆にとまったりしました。
村人が草刈りをしたところ、虫がいなくなり良寛さまはとても悲しんだ。

良寛さまの歌

農民を思う


・ひさかたの 雲ふき払へ 天つ風 うき世の民の 心かよはば

・遠方ゆ しきりに貝の音すなり 今宵の雨に 堰崩えなむか

・われさへも 心もとなし 小山田の 山田の苗の しをるる見れば

・わが心 雲の上まで 通ひなば いたらせたまへ 天つ神ろぎ

・この頃は 早苗とるらし わが宿は 形を絵に描き 手向けこそすれ

不眠症?良寛さま

・今よりは千草は植えじ きりぎりす 汝が鳴く声のいとものうきに

・いざさらば 涙くらべむきりぎりす かごとを音には立ててなかねど

・憂きわれをいかにせよとか わかくさの 妻呼びたたててさを鹿鳴くも

・友呼ばふ 門田の雁の声きけば ひとりや淋し ものや思はる

・なげけども かひなきものを 懲りもせで またも涙のせき来るはなぞ

・越路なる三島の沼に棲む鳥も 羽がひ交はして寝るてふものを

・わが袖はしとどにぬれぬ うつせみの 憂き世の中のことを思ふに

・わが袖は涙に朽ちぬ 小夜更けて うき世の中のことを思ふに

老いを嘆く良寛さま

・ねもごろの ものにもあるか としつきは しづがやどまで とめてきにけり

・思へ君 心なぐさむ月花も つもれば人の老いとなるてふ

・老い人は 心よわきも のぞみ心を なぐさめたまへ 朝な夕なに

・老いぬれば まことをぢなくなりにけり 我さへにこそ おどろかれぬれ