〜空中散華・妻有に乱舞するチューリップ〜
いくまる花狂見学記 平成14年5月18日 戻る
来年行われる第二回大地の芸術祭のプレイベントとして、中川幸夫氏と大野一雄氏による「花狂」というアートプロジェクトが十日町市妻有大橋たもとの河川敷で行われました。「越後妻有の空と大地を舞台に繰り広げられるアートプロジェクト」ということで、20万本分のチューリップの花びらをヘリコプターで撒き散らし、その下で大野一雄氏が舞うというものです。
チラシを拝見して、イベントの様子が全く予想もつかなかったので、これは行くしかないと思い、行ってまいりました。
曇天の空からヘリコプター
当日はあいにくの天候で、小雨が降り続いていました。
午後1時すぎ、大野氏が舞う場所に椅子が置かれ、訪れた人々は椅子の周りに輪を作って待っていました。ヘリコプターがやってきました。皆、どうなることやらとかたずをのんで空を見上げていると、ヘリコプターからバラバラとチューリップの花びらがまかれ、歓喜の声が響きました。
空からの花びらに歓喜するひとびと
中川氏と大野氏の登場。
友情空の恵
雨脚が激しくなった頃、中川氏と大野氏が登場しました。硬い握手のあと、大野氏が舞を披露し、集まった人々を魅了しました。
ヘリコプターが去ったあとも、大野氏は色とりどりの花びらの中で舞っていました。私は舞踏を鑑賞する経験はあまりなかったのですが、まるで妻有の大地の精霊が化身し、人々に力を分け与えているような力強い舞いでした。降り注ぐ雨をものともしない大野氏の舞いが人々に大きな感銘を与えたことは間違いありません。
後日新聞に「中川氏84歳、大野氏95歳」との記述がありました。私はまだその半分も生きていません。感性が鋭いのは若い時だけではなく、生涯このような感性を持ち続けられるのだと心強く思いました。そのためにはやはり日々の研鑽が大切なのでしょうね。
文責&写真 いくまる
おまけ で、「花狂」は30分ほどで終了したのですが、ずっと雨に濡れていたので、一緒に行った知人が「いくまるさん、新潟に帰るまでに風邪ひくといけませんよ。温泉に行きましょーよ」と言い出しまして、心の準備もない?まま、津南の温泉に行ってしまいました。「龍なんとか温泉」というところだったのですが、お湯からなんともいえない香りがいたしました。太古の木霊のエキスのような…。な〜んてことを考えながら湯船に使っていましたらば、また脱衣場でひっくり返ってしまいました。友人があわてて冷水を持ってきてくれたのですが、そのお水のおいしかったこと。「名水百選」のお水だそうです。で、「お豆腐もおいしいんですよ〜」と言われたので買ってしまいました。地物の落花生があったのにも驚きました。いやー、ほんとに妻有郷っていいところですねー。みんなー。妻有へ行きましょー。