ドーマンセーマンってなんでしょ 戻る
晴明神社の社紋
ドーマンセーマン。語源はよくわからない。でも、この形は民俗学に携わる人なら誰でも知っている形。海女さんが手ぬぐいに縫いこんでいたり、「十三月」の木札に墨書されていたり、一度はお目にかかっているカタチである。
昔の話だが、京都へ行った時に晴明神社を訪れ、神社の瓦やあちこちにはめられたドーマンセーマンを見て感動した。社務所で魔除ステッカーとして販売されていた。その包みには、
「晴明神社の社紋☆は、俗に晴明桔梗といわれ、御祭神 安倍晴明公が創められたもので陰陽道に用いられる祈祷呪符の一つです。天地五行を象どり万物の除災清浄をあらわします。この☆の印をクルマに貼り交通安全、また、家の門柱や玄関に貼って除災招福の御守としてください」
と書かれていた。清明桔梗というのか。神社で販売されていた暦には次のように書かれていた。
「当社の神紋は俗に晴明桔梗ともいはれ、晴明公の創められたもので陰陽道に用いられる祈祷呪符の一つであります。天地五行を象どり万物の除災清浄をあらはす。ギリシャ語でペンタグランマと称し西洋諸国にても魔除の印しとしている。旧日本陸軍を始め各国軍隊が星の紋章を使用し又幔幕の縄通し、衣服の一端に縫ひ込まれるのも皆厄除開運を願う故なり」。
とのこと。ペンタグランマは、海外のオカルト映画でもしばしば登場する。大昔の「狼男」の映画の中に、狼男に変身する男の人の身体に、兆候として現れた。旧日本陸軍の軍服の帽子のてっぺんに、確かにこの形が刺繍されている。やはり厄除けなのだろう。
新潟市内でアルビレックス新潟と京都サンガの試合が行われたときに、京都サンガの応援旗の中にドーマンセーマンを見つけた。さすが京都。
サッカー場・ビッグスワン サンガ応援旗
それでふと思い出したのが新潟市内の「ドーマンセーマン」。
この存在を知ったのは高校生のころ。兄貴が見つけ、教えてくれた。これは東堀にある。「新潟焼けても鍋茶屋焼けぬ」?と歌われた、老舗料亭「鍋茶屋」にある。「鍋茶屋」とドーマンセーマンの関係は? やはり厄除けでしょうか。
今度、「鍋茶屋」に行くことがあったら聞いてみよう。
その前に「鍋茶屋」に出入りできる大旦那さまを見つけなくては。
鍋茶屋のドーマンセーマン